今日は、天皇誕生日。
祝日。
そんな祝日の午前中に、電話。
誰からだろ?
母のお世話になってる、施設からだ。
はぁー ドキドキ。 今度は、何が起こったんだろ?
いつもお世話になってるケアマネだった。
「ごめんなさいね。驚かせて…。」
いえいえ、お世話になってます。
「幸い、頬の腫れも赤みも治まってます。」
よかったです。
「今日は、ちょっと違うことでね。」
どうも、体中が痒くて、自分の右手(左手は、肘を複雑骨折してから、リハビリを嫌がったので、動く範囲が狭い)で届く範囲を掻くらしい。
冬になると、乾燥肌になる人も多くて(私もそうだが)思わず掻いてしまうことは、ある。
しかも、一度、掻き始めると、どんどん痒くなる。
今の母には、「限度」なぞ、わからないだろう。
結果、出血騒ぎになるらしい。
これは、今に始まったことでは、ない。
今の施設に入る前の「お高い」施設でも、掻きまくっていた。
も、保湿剤では、治まらない状態。
思えば、自宅にいた頃、まだまだ、自分のことが、なんとか、自分でできていた頃。
そんなに痒がっていなかった。
でも、自宅で倒れる → 入院 → 施設 → 大もめして帰宅。
半年、家にいるか、どうか、で、また、繰り返し。
そうやって、10年ほどを自宅で過ごしていた時は、そんなに痒がっていなかった。
でも、退院後に、施設に短期間、入ると痒くなる。
思うように掻けなくて、「孫の手」をもって来いと言われ、施設に許可を取ってから、持って行ったけど。
結局、自分の思うようにならないと、ベッドの枠を昼と言わず夜中と言わず、孫の手でガンガンたたくので、すぐに没収となったけど。
取り上げたスタッフに「泥棒!」と叫んでいた。
で、施設側から、やんわりと、帰宅を勧められる。
今は、そんな意思は、母には、ない。
痒いから、掻く。
右手の届く範囲なら、掻く。
おむつを外してでも、掻く。
掻きやすいところは、えぐれるほど、掻く。
施設の往診医が処方してくれて、看護師さんが、ガーゼを当ててくれる。
それも、取れるものなら、取って、また、掻く。
やっと、かさぶたができても、また、掻く。
で、今日の電話の内容。
「保湿剤とかゆみ止めの塗り薬は、処方してもらっていますが、どうも治りません。」
「皮膚科に診せましょうか?」
え? 皮膚科に連れて行くのかな。
「月に数回、皮膚科医が往診しているので、診せていいですか?」
はい! お願いします。
「痒くて掻けないのは、つらいので、内服薬があるなら、飲んでもらいましょうか?」
はい!よろしくお願いします。
今、ふと、思ったのだけど。
母は、自宅で自分で入浴できていた頃は、確か、固形石鹸を使っていた。
でも、施設に入ると、手早く、ボディシャンプーになっていた。
今の施設でも、たぶん、そうだろう。
ひょっとして、それも何か、関係あるのかしらん。
次に、ケアマネから電話があったら、一度、話してみようかな。
だからと言って、時間もお世話してくださるスタッフの数も、限られてる中、母だけ固形石鹸を使っていただくわけには、いかないので、できれば、薬で少しでも痒みが和らぐといいんだけど。
あちこち、痒くなくなるといいねぇ。
皮膚科の先生は、木曜日に来てくれるそうだから、もうちょっと待っていてね。