特養忘備録。

日曜日の午後、施設から電話。

 

また、左頬が赤く腫れて、熱が38.5度、あるとか。

施設で処方できる、緩い解熱剤を飲んでもらっています。

往診医に連絡を取っていますが、日曜日なので、もう少し時間がかかります。

抗生剤の処方をお願いしようと思いますが、それでいいですか?とのこと。

お願いした。

しばらくして、また電話。

往診医と連絡が取れたので、少し強めの抗生剤と解熱剤を処方してもらいました。

1週間、飲んでもらいます、とのこと。

 

左頬が腫れる原因。

それは、「左顎骨骨髄炎」という病気のせい。

20年以上、処方されていた、骨粗鬆症の薬が原因らしい。

運悪く、骨髄炎を発症する系統の薬だったらしい。

ただ、どこの医院でもよく処方された薬だったとか。

 

母の場合は、2年前に突然、左耳の下が赤く腫れあがり、化膿。

高熱が続いた。ちょうど、熱中症で倒れ、入院中だったので、すぐに対応してもらえた。

化膿している部分を切開して、排膿してもらったが、治まらない。

膿が止まらない。

熱も若干、下がったものの、平熱には、ならない。

熱中症の繰り返しで、腎機能も落ちているので、強い薬が使えない。

飲み薬よりは、点滴の方が…と、連日の点滴生活。

結局、平熱近くまで下がったので、病院の経営する老健へ。

ここから、毎週、排膿の様子を見て、消毒のため、通院。

しばらくした頃に、口腔外科で診てもらいなさいと言われた。

口腔外科?

ということは、歯が原因なのかな。

確かに親知らず以外、すべて自分の歯を持つ母。

でも、だんだん、自分で管理できなくて、歯槽膿漏が進んでる。

歯磨きできない → 歯に汚れが残り、歯周病が進む → 歯肉が腫れ、痛む

ので、余計に歯磨きしない…の悪循環。

と、院長の紹介状を持って、大学病院の口腔外科へ。

 

問診段階で、まずは、骨粗しょう症の薬を飲んでいなかったか、聞かれた。

飲んでたと伝えると、名前は?と聞かれる。

薬手帳を老健に預けたままだったので、思い出せない。

すると、薬名の一覧表を見せられ、この中にあるか?と聞かれた。

最初に処方してもらったのは、整形外科の開業医。

その後、今の病院でも、同じ薬を処方された。

こいつが、原因だったとは。

飲んだ人、全員が発症するわけでは、ない。

でも、高確率で、発症し始めてる。

今、全国規模でデータを取ってるところだと言われた。

 

完治するには、手術で悪い腐骨を取り除くしかない。

母の場合、左下顎にかなり広がっているので、歯ごと、取り去り、人工骨の顎を入れるのが一番よい。

ただ、そうなると、入院は、数か月、お年を考えると半年くらいになるかもしれない。

治るまで、絶食、それに加え、会話が不可能。

となると、この手術は、無理だと思われます、とのこと。

なので、腐骨部分だけ、くり抜きましょう?

結果、顎の骨は、残したまま、悪いとこだけ、くり抜かれました。

レントゲンを撮ると、丸い大小のクレーターがいくつも、見えました。

ただし、また、ぶり返すかもしれない。

そう言われました。

 

それから1年後に、脳梗塞を起こし、今の施設に入所。

1年半後の今年の春に、ぶり返しました。

コロナ感染の始まったところで、大学病院には、通院を拒否?され。

手術までに使っていた抗生剤を教えてもらい、施設の先生に処方してもらいました。

10日間、かかったけど、何とか治りました。

 

で、半年後の今、また、ぶり返し。

今回も抑えられますように。

今更、大学病院に行っても、再手術は、できないでしょう。

腎機能がさらに下がっているようなので、全身麻酔に耐えられないようです。

薬を飲み始めて3日、過ぎました。

後1週間で治りますように。