特養忘備録。

先週、アレルギー性結膜炎用のかゆみ止め目薬がなくなるとケアマネから電話。

連休前は、駐車場の工事で、車が手元になかったので、今日、行ってきました。

保険証を施設に預けているので、まずは、それを借りに行ってから、眼科へ。

予想は、していたけど、連休明けで、めっちゃ混んでいた。

でも、先生が、いつもの薬だからと、すぐに処方箋を出してくれた。

助かったー

調剤薬局も空いていたし、小1時間で、施設に戻れました。

 

まずは、事務所に保険証を返して、トイレで、手洗いとうがい。

5時だったけど、も、食事のために、食堂にみなさん、おそろい。

どうしよかなと思っていたら、スタッフが母に「娘さん、来てくれたよ。」

「ちょっと部屋に帰ろうか?」と連れて来てくれた。

お部屋で食事介助してもいいですか?

「もちろん、もちろん。助かります。」と部屋に連れて来てくれた。

 

「よかったわ。来てくれて。」

なんで?

「も、どこに行こうかと思ってたの。」

「ホント、来てくれて、よかったわ。」と、繰り返す。

なんか、よく、わからんけど、喜んでくれたのなら、良し。

「昨日は、曲がらなかったのに、今日は、曲がったでしょう?」

????? 何が曲がったの?

「えーとね。どういえばいいかな。曲がったんよ。」

ふーん。 で、今日は、曲がったの?

「そ、今日は、曲がったの。」

どっちに曲がったの?

「それは、ねぇ、どっちかね。あんたの方にやわ。」

それは、えらいこっちゃ。曲がってきたら、逃げな、あかんやん?

何が面白かったのか、コロコロ笑う。

 

そこへ、スタッフが食事を届けてくれた。

「よかったねぇ。娘さん、来てくれて、よかったねぇ。」

「自分でお粥が食べれるとこ、見せてあげてね。」

 

ん? お粥を自分で食べる?

 

動かない左手で、器用にお椀を持って、右手のスプーンで食べていました。

たまに、失敗するけど、全部、自分で食べました。

すごい進歩やん!

すごいね。自分で食べられるやん。

「そう?すごい?」

しかも、お汁茶碗を持たせると、自分でお味噌汁も飲む。

マグカップを渡すと、お茶を飲む。

薬を口に入れてあげれば、ちゃんと自分で飲みこむ。

ひたすら、お粥を食べるので、途中で、おかずを口に入れるだけ。

食べるスピードもずいぶん早くなった。

一時、傾眠傾向にあり、食事が全部、食べられず、体重減少。

それが、うそだったように、食べる、食べる。

 

食べ終わって、しばらくすると横になりたい、と言うので、

スタッフさんに頼んだ。

 

笑いながら、「この間、朝食に牛乳が出たんですよ。」

「飲んだ?と聞くと、飲んだという。」

「でも、ぜんぜん飲んでなくてね。」

「半分くらいは、お手伝いして、飲んでもらったんですよ。」

「しばらくして、飲んでよ、と言うと、飲んだと言う。」

「で、トレイに、じゃあーと残りの牛乳、空けはったんですよ。」

えぇーーー それ、笑いごとちゃいますやん!

スタッフさん、けらけらと笑いながら。

「僕、ここで、この仕事させてもろてから、初めてでしたわ。」

「トレイにじゃあーってやりはったん、初めてやったんですよ。」

「こりゃ、やられたーって、思いましたもん。」

申し訳ない。も、ひたすら、申し訳ない。

しかし、よう、頭、回ったなぁ、と感心したり。

カルピスは、大好きだけど、乳製品は、昔から苦手なんです。

牛乳も無理やり、飲んでた感じ。

チーズも、ヨーグルトも、苦手。

「あぁ、そうなんですか。わかりました。牛乳の時は、注意します。」

「朝も苦手ですよね。」

苦手では、ないんだけど、横になってるのが楽で、好きみたいです。

「朝、おはよう!と部屋に入っただけで、今日は、なんや、調子が悪いから、どうのこうのって、言いはるんですよ。」

「まだ、なんも、言うてないやん!って笑うんですよ。」

 

今の特養に入れていただいて、早や5か月、過ぎた。

やっと少し心を開いてきたのかな。

とはいえ。

ホント、手のかかる、ばあさんで、申し訳ない。

それにしても、スタッフさん、みんな、底抜けに優しい。

いつも、感謝、感謝。