ずいぶん前に買った生地です。
こんなにぎやかな生地を何に使うか、考えもせずに、見たとたん、欲しい!と思って分けてもらいました。
私のキルト歴は、30年ほどですが、レッスンに通っていたのは、20年くらい。
先生は、ユニークな人で、個性的ともいう。
先生の色使いが大好きでした。
月2回のレッスンがあったときは、ぜんぜん進まなくて、落ち込んで、も、やめよう、と何度も思ったけど。
先生の次のお題の色遣いを見ては、絶対に違うものを作るぞ!と燃えていました。
私たちに、新しい作品の見本を見せて、縫い方のアドバイスをしてくれて、その間に、先生は、自分の作品を作る。
そんなレッスンでした。
クリスマスやハローウィンだから、と言って、クリスマス柄やハローウィン柄は、使わない。
普段の生地で、組み合わせなさい。
クリスマスだからって、街中のクリスマス柄を使っていたら、キットを買った方が早いじゃないの、とか。
私と同じ色使いをしたら、つまんないよ。
作品は、身に着けるけど、服じゃないんだから、違う視点で色を選びなさい、とか。
最初の数年は、冒険できなくて、無難な色ばかり、選んでたな。
すると、どこかのキルト雑誌で見たキットの色に似てたりして。
そんなある日のレッスンで、すごくステキな色合いの生地を前に先生が悩んでた。
ベッドカバーを作ってプレゼントするのよ、って。
そのまま、キルトしても、きっとステキだろうな。
そんな生地だった。
良し!と、先生が切り出した。
え? なんで、切るの???
バラバラにして、縫い合わせるのよ。面白いでしょう?
その当時の私のキャリアでは、理解ができなかった。
でも、出来上がった作品を見せてもらったときには、びっくりしたっけ。
なんて、ステキに変身したんだろ、って。
この生地は、たぶん、裏地に使おうと思って買っていたような気がします。
バッグとかのね。
でも、あえて、バラバラに切って、玄関マットにしてみようと思っています。
なんて、宣言しても、いつになるか、わかりませんけどね。
もう、レッスンには、行かなくなったけど。
あの時の先生の気持ちが少し理解できるようになった気がします。
大好きなキルトだから、遊ばなくちゃ。
また、完成したら、ここにアップさせていただきますね。