特養忘備録。

あけましておめでとうございます。

あっという間に三が日が過ぎてしまいました。

年末から客人が泊りがけでやってきたりで、バタバタと過ごしていました。

 

2日の午後、我が家恒例の?食事会があり、妹に会いました。

言わないつもりだったのですが、念のため、「釘」を差しておきました。

 

母が「正気を取り戻した」「会話が成り立つ」「高齢者のリハビリは、大切よね」

では、どこを目指しているのか?と聞いてみました。

「えっ?」

仮に本人が、正気を取り戻して、家に帰りたい!と、今まで何度も何度も繰り返してきたようなことが起こったら、いったい、どうするつもりなのか?と。

いくら、正気の部分が戻ってきたにしろ、毎日のヘルパー派遣では、生きて行けない。

何しろ、要介護5であることは、変わらないのだし。

何もできない。全介助状態の人をどうやって自宅に戻すのか?と。

月に何十万も払って、住み込みの24時間ヘルパーでも雇うつもりなのか?と。

「えっ?」

考えてないのなら、なぜ、帰りたくなるような状況に持って行こうとしてるのか?

それに対して、何か、やってくれるのか?と、聞いてみました。

すると、「家に帰れるとは、思っていない」「家に帰そうとしてるわけでは、ない」とのこと。

では、逆の立場になって、帰りたいと思うような、思わせぶりな言葉を並べて、でも、実際には、帰れないんだよ!と言われたら、どう思うのか?と。

実際問題、自宅に帰すわけにもいかない。帰れないわけだから、もう「正気」の部分を刺激しないでほしい。

何もわからないのなら、その方が今後は、幸せだと思わないのか?

ただし、引き取って一緒に住んで、介護する覚悟があるのなら、何も言わない。

その時は、この特養を退所するわけだから、すぐには、戻れない。

引き取った挙句、やっぱりダメでした、で、すぐに施設は、見つからないだろう。

そこは、責任をもって、自分で見つけて入所させてください。

 

最後まで、返事は、なかった。

 

どう考えても、何もわからないまま、今の穏やかな時間が過ぎる方が幸せだと思う。

昔は、世界の中心に自分がいて、自分は、常に正しい!となんでもかんでも自分で仕切らないと気が済まない人だったけれど。

私は、ずっと、そんな母に反発を感じていた。

妹は、たぶん、違うように思っていたのだろう。

 

も、たぶん、二度と言わない。

母と折り合いがつかなかったように、きっと妹とも、つかないと思う。

 

母の心の平和を乱さないでほしいと思う。

そこまでの覚悟を持って、自分の言動の責任を取ってほしい。