合同墓。

狭い国土に、人間がいっぱい。

亡くなってからも、永眠の地が見つけにくい。

死んでいくのも、難しい世の中になりました。

その上、核家族化ですから、墓守りも大変。

私も、母親の実家の墓守りをしています。

なるようになって、気が付いたら、墓守りをしていた感じ。

 

母親の実家が昔から、世話になっている小さなお寺。

そこに数年前に合同墓ができました。

どこのうちも、墓守りの確保は、難しい問題らしい。

 

母親は、兄3人、姉2人と妹1人の兄弟姉妹。

今は、母親と妹である叔母が存命。

兄3人と姉1人は、戦争中に戦死だったり病死だったり。

7年前に亡くなった叔母。

ひょんなことから、この叔母の法定後見人になることになったのだが。

この手続きは、半端なく大変だった。

3ヶ月かかって書類を整えて、家裁に認めてもらって3ヶ月で、叔母は、逝ってしまった。

毎月の収支報告も、やっと慣れてきたとこだったのに。

 

子供がいなかった叔母夫婦。

2人で、何も話し合わないうちに、叔母が逝ってしまった。

ただわかっていたのは、「お骨は、実家の墓に入れてほしい」ということだけ。

残された叔父と希望通りに実家の墓に入ってもらった。

それから、1年半。

叔父が逝ってしまった。

あっけない最期だった。

でも、叔父は、遺言書を残してくれた。

「散骨してほしい」。

 

元気だった頃に、ポロっとこぼした一言。

「ホントは、一緒に連れて行きたいねんけどな。」

たぶん、叔父は、叔母のも散骨したかったのかも。

でも、叔母の希望は、違うしなぁ。。。

二人の葬儀を手伝ってくれた葬儀屋さんにふと話した。

ブレンドしはったら、よろしいやん。」

ん? ブレンドか。

ということで、叔父の大部分と叔母の一部を散骨。

そして、実家のお墓に叔母の大部分と叔父の一部を入れ。

叔父が亡くなって丸5年、過ぎたので、昨日、合同墓に引っ越してもらいました。

ホントは、来月末が叔父の命日だけど、梅雨に入ってしまうので、少し早めてもらった。

 

お寺の方で、お経を書いたさらしの袋を準備していただき。

お骨と叔父の散骨証明書を入れて口を閉じ。

口を紐をくくりつけて、合同墓の入口から下に。

下に着いたときに、紐を切り離しました。

 

ちょっと1つ、完了した感じ。

 

叔父から相続した古家付の土地も、手放そうと思います。

管理も大変だし。