老健の人、自宅の人になる。

いよいよ、自宅に戻りました。

妹夫婦がマンション自室まで、連れてくれました。

私は、自分のことだけで、いっぱいいっぱいなので。

1段ずつ、声掛けをして、黙らせないと、延々としゃべっては、注意力散漫。

どこかに、何があっても、誰かが、どうにかしてくれる・・・という依存心があるのかも。

それでも、なんとか10か月ぶりに帰宅しました。

 

早めに老健に行って、今月分の支払いをしたのですが。

相談員、曰く、昨日も吠えていたとか。 呆

もし、私が同じ立場にあったのなら、ま、たぶん、周囲への迷惑を考えると、自宅に帰る!とは、言わないとは、思うけど。

それでも、自宅に帰りたくて帰りたくて、やっと帰れる!となったら。

うれしくて、ルンルンで、悪態をつくことも、毒を吐くこともないだろうと思うんだけど。

 

土曜日の午後だったのに、急遽、ケアマネとヘルパーが入ってくれました。

契約の関係で、ヘルパー事業所のリーダーも来てくれて。

契約書類は、全部、私が片づけたけど。

本人は、老健でどれだけ、自分がかわいそうだったか、延々としゃべる、しゃべる。 呆

最後には、朝から、帰宅に向けての荷造りを一人でやった!

娘なんか、手伝いにも来ない!

(インフルエンザ発症のため、面会制限中で入れない。)

スタッフだって、もう出て行くんだから、と手伝ってもくれない。

(手伝いましょう、と声掛けしたら、触らないで!と言ったとか。)

かろうじて、主語は、合ってるけど、内容は、めちゃくちゃ。

すべては、自分がかわいそう、に終わるようになっている。

 

何度、言っても、急に立ち上がっては、杖も、歩行器も使わずに歩き始めて、3,4歩でふらつく。

杖は? 歩行器は? 

声掛けをすると、あぁ、そうだ、と思い出す。

今日は、ヘルパーが入る日だけど、2月からなので、今日は、誰も来ない。

食べるものの、準備は、昨日してきたけど。

さぁ、どうしているのやら。

 

着替えも大変。

1時間ほど、かかる。

かぶるタイプは、左手を使わないので、ほぼ無理。

といって、前開きのカーディガンタイプでも、なかなか、むずかしい。

靴下なんか、履けない。

ヘルパーに手伝ってもらうしか、ないんだろな。

でも、午前中から昼過ぎの間に来てくれて、着替えを手伝ってもらっても。

今度は、パジャマには、着替えられない。

きっとそのうち、着たままで、寝てるんだろうな。

老健では、寝ても起きても同じ服だから、頭がバカになる!と文句を言っていたけど。

結局は、同じ生活をするんじゃないだろうか。

 

妹夫婦は、確かによくやってくれた。

特に、妹のダンナには、感謝しかない。

とても温厚な人で、ありがたい。

(が、昨日の帰りに、なんだか、珍しくいら立ってるように感じた。)

そんな2人に、ことあるごとに、「ありがとう」と繰り返していましたよ。

あえて・・・あえて・・・私には、背中を向けてね。

結局、いても、いないような扱いだったみたい。

別にお礼を言ってもらいたいわけじゃない。

でも、私の中で、今回こそ、はっきりと割り切れた気がしたのは、確か。

これから、何が起こるか、わからないけど。

私は、今までのように、決して無理は、すまい。

自分のできる範囲だけをしよう。

「この人」のために、自分を見失うようなことは、しないでおこう。

距離を取って、離れておこう、と。

もう二度と、「老健の人」に戻ることは、ないだろう。

「施設の人」になることもないだろう。

「入院の人」は、わからないけど。

今まで、何回となく繰り返してきたことを、また繰り返すのなら、勘弁してほしい。

こちらの気力体力とも、もたないよ。

 

これにて、「老健忘備録」は、おしまい。