老健忘備録

相変わらず、週に1回の「罵倒アワー」は、続いています。

ただ、昨日は、ちょっと違っていて。

診察待ちの少しの間、自分で車いすを動かして、少し離れた場所にいました。

通り過ぎる人が、老健の人の顔を二度見していたので、たぶん、すごい形相だったのでしょう。

眉間にしわ、目が吊り上がり、口元が怒りでヒクヒクしていたのかも。

左耳に大きなガーゼ。

左ひじを三角帯でつって。

この年寄り、どんなけがをしたんだろう?と思われていたのかも。

 

左ひじは、2年前に転んで骨折したところを、車いすから転げ落ちて、床で打ったとか。

すぐに検査してもらったけれど、再骨折とかもなく、打撲だったとか。

も、数週間前のことなので、三角帯でつる必要があるのか、どうか、は、不明。

同情心を集めるだけのためかもしれません。

 

2か月以上、膿が出続けてるのですが。

どうやら、やっと病名がつきそうです。

顎骨骨髄炎(がっこつこつずいえん)では、ないかと言われました。

ネットで調べてみると・・・。

 

顎骨骨髄炎は上顎、下顎いずれにも発生しますが、下顎骨、特に臼歯部に多くみられます。

 

原因は、歯が原因で感染したもの(歯性感染)から、嚢胞や腫瘍の二次感染によるものまであります。局所要因のみならず、広義の栄養障害、生体の免疫能の低下、代謝障害などが背景にあることもあります。特に頭頸部(とうけいぶ)領域の悪性腫瘍に対する放射線治療後、顎骨(がっこつ:あごの骨)の細胞活性能が低下した状態での感染が原因となる骨髄炎を放射線性骨髄炎(ほうしゃせんせいこつずいえん)と呼んでいます。

 

治療

 

原因菌に有効な抗菌薬(こうきんやく)をできるだけ早く投与することが、治療の第一歩となります。膿瘍(のうよう)が形成された場合は、切開して排膿させることにより症状は急速に改善します。重症例では入院が必要となり、栄養療法とともに抗菌薬も、より確実な点滴注射で投与する必要があります。

 

来週の診察前に、MRIを撮っておくように、と予約を取りました。

その結果を見て、強めの抗生物質の点滴をするそうです。

ここですかさず、老健の人が。

「私、自宅に帰るので、自分で通院します。」

「こんな娘の世話には、一切、なりたくないので。私は、なんでも自分でできるんです。」

「私、まったく、ボケてませんから!」

先生が。

「いや、週1の点滴では、ないから。毎日、してもらわな、あかん。」

「まずは、治して、それからどうするか、相談するしか、ないだろう。」

自分に都合の悪いことは、まったく聞いていないので、たぶん、聞いてないでしょう。

認知症のために、理解できないのか。 理解しようとしないから、理解できないのか。

 

老健では、どうやら、薬の拒否をしているようです。

血圧が、180を超えているとか。

そのため、フルに福祉の力を使っての自宅生活を勧めたいようです。

仮に毎日、ヘルパーを入れてもらっても、1回70分。

残りの23時間、どうしろ、と言うのでしょう。

本人の「強い」希望で、ペースト食から、刻み食になりましたが。

(自分は、なんでもできるアピールの一環?)

まだ、舌の奥には、麻痺が残っているようです。

たぶん、固形物を飲みこもうとすれば、誤嚥性の危険が一気に上がるでしょう。

 

それでも。

その生活を本人が一番望むのであれば、結果は、見えていても、もう、それでいいのかなとも思います。

 

その前に、まずは、来週を乗り越えることです。

なんせ、来週は、週に2回も「罵倒アワー」がありますから。