老健の人 入所忘備録

月曜日に無事に、老健にお引越し。

その日の夜から、大荒れだそうです。

「家に帰る!」
「こんなとこ、いたくない!」
「なんて、あんたたち、いじわるなの!」
「きっと娘がここに放り込むために、これ(胃瘻)を勝手にしたんだ!」

 

去年も、同じ老健にお世話になったけど。

1月下旬に入所して、なんとか6月まで、もったんだけどなぁ。

今回は、1日ももちませんでしたか。 そうですか。


あらかじめ、ステーションで、スタッフから聞いてたけど。
第一声!
「鍵とお金、持ってきて!」
「私、帰るから!」
「あんたが勝手にここに入れたんでしょう。」
「鬼! 鬼だわ!」

 

老健の人が思い描く自分の姿は、数年前の自分。

ほぼ、なんでも一人でできていた生活。

今年の年明け以来、薬も飲まない、食事もしない、しても、レトルトや

カップ麺ばかり。

でも、冷蔵庫には、ドアが閉まらないくらい、買い物をする。

おかげで、冷蔵庫は、ピーピー、音がしっぱなし。

妹が見かねて、保冷箱を買ってきた。

そしたら、冷凍品も、冷蔵品も、何もかも、そこに入れる。

でも、食べないから、いっこうに減らない。

でも、コープの個配は、続ける。

ヘルパーに買い物させる。

ヘルパ事業所からは、毎週、電話がかかっていた。

ほぼ1日中、ベッドの中。

でも、そんな自分は、自分じゃない。

 

とにかく、こんな不自由な生活は、いやだ!

好きなように生きる!

帰れば、なんとかなるのよ!

 

なんともなりません。

この一言が理解できない。

 

老健は、介護のプロばかりだから、

「大丈夫! 任せてください!」と言ってくれるけど。

本当に申し訳ない。

今は、お願いするしか、ない。

 

今日、老健から病院を受診した時。

待ち時間に、のどが渇いたというので、コップの冷水を

隠し持ってきたスワブで飲ませようとすると。

「私、飲めるのよ。」とコップから飲もうとする。

ダメ!それなら、水は、捨てる、というと。

「大声で叫んでやる!」と言う。

あぁ、叫べ、叫べ! それでも飲ませは、しない。

この一言であきらめたのか、スワブで飲み始めた。

 

今のこの性格が、この人の本性で。

これが最後まで、残るんだろうな。

私は、この人を放棄しないためには、無視し続けるしか、ない気がする。