叔父の散骨。

無事に百か日を終え、翌日に、運よく、散骨することができました。

 

子供がなく、ずっと夫婦二人で向かい合って生きてきた叔父と叔母。

でも、それぞれ、実は、最後の希望は、違っていて。

それを話し合う間もなく、叔母が倒れ、意識不明に。

その叔母の看病を1年間する間に、叔父は、なにを考えていたんだろう。

いつから、最後は、散骨で…と考えていたんだろう。

 

「俺らは、後を見る人がおらんから、墓は、いらんぞ。」と叔父。

「私は、実家の墓に入るからね。」と叔母。

そんな叔父に、「墓は、いらんって、じゃあ、どうするん?」と聞いたけど。

「そやなぁ」と、まだ、考えが決まってなかった様子。

 

叔母の後見人になるために、手続きで走り回っていた私を見ていて、

絶対に、迷惑をかけたら、あかん!と思ったのかな。

確かに、意識がなくなってからの、後見人の手続きは、

知らないことづくめで、大変だったけど。

あの時、勉強させてもらったおかげで、今回の相続手続きは、

気持ち的に楽だったのは、事実。

 

叔父は、ホントは、叔母を連れて行きたくて。

叔母は、ホントは、叔父にそばにいてほしくて。

そんな本音も、言う時間がなかったんじゃないのかな。

 

あっけなく逝ってしまった叔父の顔を見ながら、

さて、どうしたものかな、と悩んでいたら…。

二人の最後のお世話をしてくれた、葬儀屋さんのひと言。

「お骨のブレンドしはったら、どうですか?」

えっ? ブレンド??? って、まぜるの?

ロックンローラーみたいな、ファンキーな葬儀屋さん。 笑

にこにこしながら、「ブレンドしましょうよ。」って。

 

宗教上、どうなんか?って、迷いつつ。

ブレンドしました。 笑

 

叔父は、叔母を少しだけ、連れて、希望通りに散骨。

叔母は、叔父を少しだけ、連れて、実家のお墓に。

 

二人とも、安らかに眠ってください。

引き継いだ家、大切に守っていきますから。

見守っていてね。